メリアママさん、ありがとうございます。
また、連絡遅れてすみませんでした。
今回はマイクロチップに関することを書き込んでみます。
10年以上前になると思いますが、マイクロチップが日本に導入されることが検討され始めた頃、厚生労働省(当時は厚生省)内部でも、愛犬の登録時の固体識別のツールとしての導入がかなり現実味のあるものとして検討されていました。
しばらくの間、中央行政・地方行政、そして獣医師会で、いろいろな議論が展開されましたが、関係する人々の様々な思惑が交錯し、結果的には、鑑札代わりとしてのマイクロチップ挿入は見送られました。
当時から、私はマイクロチップ挿入に関しては、賛成論者でした。
動物福祉の面からは、
ペットの固体識別による飼い主責任の明確化(飼育放棄の抑制)
災害時など、迷子になったときの身元情報となる
このことは、近年法制化された特定外来種飼育に関する届け時のマイクロチップ挿入の義務化で、ようやくスタートをきりはじめました。
その他のペットへの義務化も進んでくれればいいのですが。
(特定外来種に関することや在来種や野生動物の保護と管理、また、自然と人と動物の共生については別の機会にゆっくり意見交換しましょう。)
迷子時の対応としては、静岡県や福岡県、東京都では、動物愛護管理センターに読み取り機が普及しています。(まだまだ、公的機関での普及は十分ではありませんが、私が所属する社団法人日本動物病院福祉協会の認定病院では読み取り機の設置は義務化されていますし、大阪市獣医師会の3分の1の会員病院でも設置されています。皆さんの主治医の先生に一度問い合わせてみてください)
また、狂犬病予防という公衆衛生の面からは、
実質飼育頭数の把握への第一歩
接種率50%前後と言われている狂犬病予防注射の接種率向上
などに寄与すると思われます。
狂犬病予防注射に関しては、40数年間、日本では発生していないので、必要ないと考えている関係者が存在しているのも事実です。
そして、狂犬病の予防注射を接種しないことが正しいと錯覚している飼い主さんが存在しています。
確かに、犬だけに負担をかける予防注射を止めて、検疫の強化や狂犬病発生時の対応強化をするのがいいという意見にも一理あります。
しかし、現状の法律上では、万が一、狂犬病がわが国で発生した場合、狂犬病予防注射を接種していない犬は、外出禁止などいろいろな規制を受けます。(飼い主さんも、一度、狂犬病予防法について勉強してみてください)
私は、社会のルールを守る飼い主が、家族の一員として、ともに暮らす愛犬を今のようなあいまいな鑑札による管理ではなく、マイクロチップなどで確実に固体識別をして管理し、住民票に登録してもらえたらなあと夢見ています。(もちろん、犬だけでなく、猫やウサギなど、伴侶動物に適した動物すべてについてです。)


